03.21

アンチコメント 迎撃思考
この記事は、アンチコメントを受け取って苦しんだり悩んだりモヤモヤしている、マンガを描いている人に向けて書いています。
これを書くきっかけになった記事は ↓コチラ↓
2021/8/13 「他の人が面白いと言ってる理由が分からない」
VS 「面白くないものを面白くないと言って、何が悪いの?」
これね、「ブスにブスって言って、何が悪いの?」「ださい奴にださいって言って、何が悪いの?」「バカにバカって言って何が悪いの?」と変換していくと分かるように、なんの発展性もない言葉だし考え方なんですよね。
この世は悪い、悪くないで済まないから物語が必要なんだよ。それすら分かっていない奴の面白いかどうかの判断なんかどうでもいいんだよ・・・おっと、ブラック海辺野が顔を出しそうになりました(いや、出てたよ、だいぶ)
言った本人が、他人から幼稚に観られていることを自覚できていないだけなので、「己が見えていないようだな」とブラックにほくそ笑み余裕をかましましょう。
VS 他の人が面白いと言ってる理由が分からない
自分の体に服が合わないからって試着室で怒り出す人がいたらどう思います?
無料でお試しドリンクを飲んでおいて「くっそ不味い!こんなので金取る気かよ!」って叫んでる奴がいたらどう思います?
わーざーわーざーアンチコメントする人はこれと同じことしてるんですけど、それに気がついていないんですね。
そんなことに気がつかない想像力のない人に面白がってもらわなくてもいいです。(おい、またかよ)
・・・なんて、締めくくったら雑すぎますよね。
海辺野も木村拓哉氏の良さが分からなくて、己の想像力の無さを反省した時期があります。
その反省を記した記事はこちら(↓)
さて。ここからは海辺野の持論なのですが・・・
よく、10人中3人は理由なく自分を嫌う・・・なんて言うじゃないですか。
ならばそれを逆手にとって、
どうあがいたって自分のことを嫌ってくる3人には絶対に受け入れられないようなものを創る
って考え方もあるんですよ。
例えば、海辺野の場合は
1.仕事をしっかりやって経済的に自立しようとする女が嫌いな人
2.愛される女が嫌いな人
3.性的な表現を嫌悪する人
には嫌われてもいいと割り切って描いています。こっちもそういう人のこと嫌いなんで。お互い様です。
VS 短い罵詈雑言
短い言葉で罵倒されたら、サンプルゲットーでテキスト保存するべし。
長く思考しなきゃいけないストーリーテラーにとって、短い悪口ってとっさに出てこなかったりするんですよね。
台詞用にサンプルゲットできてラッキーです。
思考回路が短いキャラを描くのに役立ちます。
VS アドバイスしてやってるんだ
アドバイスしてやる風に現状を批判するコメントが入ることもありますよね。
未熟なうちは他人の意見を取り入れろ、アドバイスに耳を貸せって言われますしね・・・うーん・・・言っちゃおうかな、言っちゃおうかなー・・・
実はアドバイスをもらったって作品は良くなりません。
アドバイスよりも素朴な質問をもらった方が作品が良くなったりします。
「これってこういう受け止め方でよかったですか」っていう質問。それでいいならそれでよしだし、狙いどおりに伝わっていなかったら、伝わる方法を考えればいい。
アドバイスしてやってるんだというコメントは、素朴な質問をもらった方が作品が良くなるということを分かっていない段階の人からのものなので、無視してかまいません。
VS 「デッサン狂ってる」「絵が古い」
オススメの本があります。
事実、どんなに毎日書いていても絵は狂うし古くなります。
客観性を維持するためにも、このタイミングで一度軽くデッサン本でおさらいしましょう。
それとは別に。
他人は何を描こうとしているのか伝わると「デッサンが狂ってる」「絵が下手」とは思わないものです。絵が・・・とそれが先に伝わってしまうのは、伝えたいことが読者に伝わっていないからです。
具体的な例をあげると・・・
女性むけマンガのカテゴリーでは「ぜんぜんイケメンに見えない」とレビューが入ることがあります。
これは、キャラの顔が美しくないという意味ではなくて、イケメンなエピソードが足りていないから、イケメンであることが伝わっていないのです。
むかーし、私が絵がヘタクソであることに焦っていたら、とあるマンガ編集者がこう言いました。
「絵はマンガを仕上げていけば巧くなります。絵じゃなくてマンガを描いてください」って・・・。あなたにも同じ言葉を贈ります。
VS 「もう応援しない」
「もう応援しない」とわざわざコメント(レビュー)する人がいますよねー
こういう人ってセックスでもマグロなんじゃないでしょうかー
マグロ特有の『他人は自分を満足させるために存在している』という考えが根底にあるんじゃないでしょうかー
セックスしてても「気持ちよくない」って態度に出すんじゃ・・・(マグロ顔で言うのを想像)・・・ヤダー もー 死ねばいいのにー
はい。わざわざ「ワタシはマグロ」と暴露しているような恥ずかしい声に傷ついている暇はありません。感度のいい人に向けてワザを磨かなくては。
真面目な話。
ずっと応援してたけど・・・って前に入っていてもそれは嘘です。断定的に決定事項として言ってくる人は、もともと応援していません。どこかで言ってやろうとタイミングを見計らっていただけです。
本当に応援してくれている人は「こんなことじゃ、応援し続けられないよ」って、やんわり伝えてきます。関係を継続させるつもりの言葉で伝えてくれて、決定事項として断言してくることはありません。
VS 審査員
ここはこうこうこういう理由でダメって、点数をつけるようにアンチコメントしてくる人っていますよね。
審査員かよ・・・
( はっ!! )
あんた、同業者か、同業関係者だね?
だって、同業のどの字も当てはまらない『純粋な読者』はダメだなって思ったら、そこで本を閉じて次に行くだけだから。
こういう審査員気取りのコメントを見かけると、海辺野は HUNTER×HUNTER のライセンス試験の時に居た『試験官ごっこ』を仕掛けてくる雑魚キャラを思い出します。
あの、同じ試験を受ける立場の人間なのに、判定してやるとかなんとか言いながら自分の価値基準で攻撃してくる人達です。
「・・・ああ、この人はあいつらのように自分の不合格が見えているのか・・・だから、わざわざ認められないヤツに絡んで暇つぶししてるわけね・・・」
そうと分かれば、奴らに囲まれたヒソカのように不敵な笑みを浮かべて、己の仕事に集中するだけです。
試験官気取りのアンチコメンターは、何をされたか分からないまま死んでいく雑魚キャラと同じことをしているのですから。
とりあえず、今はここまで。
自分の中には居ない『どうしようもないキャラ・嫌な奴』を生み出す手助けになると思えば、アンチコメントも一種のサンプルです。傷つくけど、傷ついた後はそれを食って、材料や調味料を分析するくらいでいたいものです。後でマンガで再現するためにね。
また「酷いこと言うなぁ」と思うアンチコメントを見かけたら追記します。